いつも通勤・通学おつかれさまです。
交通系ICカード(以下「ICカード」)が普及して、みなさんも普段の生活でSuicaやPASMOなどをすでに使われているかと思います。
もしICカードが「壊れた」または「紛失した」というときは、どうずればいいかをお伝えしようと思います。
今回は、カードタイプの場合についてお伝えします。
モバイルSuicaなど、スマートフォンタイプでは手続き方法が異なりますので、注意してください。
無くした時は当然アセるかと思いますが、この記事を参考に落ち着いて手続きしてください!
ICカードとは、鉄道・バス会社が発行しているプリペイドカード
SuicaやPASMOなどのICカードは、鉄道やバス会社が発行している非接触式のICカードです。
一部の例外をのぞいて、事前に券売機や窓口にてチャージ(最高20,000円まで)をして、改札機などの読み取り部にタッチして利用します。
また、定期乗車券や一部の企画乗車券(フリーきっぷ など)を入れることもできます。
手続きは、電話・インターネットではできない
クレジットカードやキャッシュカードなどをなくしたとき、「とりあえず電話して止めよう!」「ネットで再発行の手続きをしよう」と考える方が大半かと思います。
しかし、SuicaやPASMOなどのICカードは、一部を除き電話やインターネットでの停止措置や再発行手続きはできません。
電話で忘れ物として届いているか確認することはできますが、実際に再発行手続きをするには駅などの対応している窓口に直接申し出る必要があります。
再発行は、即日発行・取消しできない!最低2日かかる…
一部を除き、新しいICカードは即日発行できません。
再発行手続きの登録が完了すると「再発行整理票」という書類が発行され、再発行の準備が開始されます。
再発行の準備が開始されると、手続きしたICカードが使用できなくなり、新しいICカードにその時点での情報が移行されます。
また、再発行手続きは取消しできません。
新しいICカードの再発行期間は、再発行整理票が発行された翌日から14日間となります。
まれに芸能人やニックネームなど、本人以外の名前を登録されている方がおられます。特に紛失の場合、手続きには本人確認が必要なので、この場合は手続きできません。
- 鍵・入退出管理・サービスなどで、裏面右下に書かれているカード番号を登録している場合、カード番号が変わりますので再登録が必要なときがあります。再発行手続きを行う前に担当しているところに確認しておいてください。
- 発行エリア外では、手続きはできません。旅行先など遠方に行かれているときは、帰ってからの手続きになります。(「首都圏エリア」では、SuicaとPASMOのみ登録できる)
- 定期乗車券が入っている場合は、発行会社のエリア内ならほとんどの駅で登録は行えますが、新しいICカードは定期乗車券の発行会社での発行となります。
- 早朝・深夜帯は受付できない場合があります。
紛失したときは、「記名」ならば手続きできる
ICカードを紛失してしまった場合、誰かが拾って交番や駅に届けてくれていればいいですが、心無い人に拾われてチャージした残額を使用されてしまうという可能性があります。
定期券が入っていたり、チャージをしたばかりで残額がかなり残っているときは、ショックも大きいかと思います。
まず前提として、紛失の再発行は「記名」の場合のみ手続きができます。「無記名」の場合は手続きができませんので、忘れ物として届くのを祈るしかありません。
手続きするには、公的証明書を用意して窓口へ
実際に紛失の再発行手続きを行うには、運転免許証・健康保険証・社員証などの「公的証明書」を持参してください。
再発行に対応している駅や事業所の窓口に用意してある専用の申込書に記入して、公的証明書と一緒に係員に提出してください。
再発行の申込書には、下記の内容を記入して提出します。
- 名前
- 生年月日
- 性別
- 登録した電話番号
- 【定期券乗車券が入っている場合】定期乗車券の内容(区間・経由・使用開始日・期間)
定期乗車券の内容は意外と忘れがちですので、写真やメモなどで控えておくと安心かと思います。
紛失の場合は、新しいICカードを受け取るときに、下記の手数料がかかります。
- 事務手数料 520円(Suica・PASMOの場合)
- デポジット代 500円
後日、再発行期間内に登録時に渡された再発行整理票と公的証明書を発行会社に提出して、手数料を支払い新しいICカードを受け取ってください。
登録手続きが完了したあとに『無くしたICカードが見つかったので、使えるようにしてほしい』と申し出ても使えるようにすることができませんので、新しいICカードを再発行するほかありません。
紛失したICカードが出てきたときは、デポジット代の返金が受けられる
紛失していたICカードが出てきたときは、再発行したあとに紛失していた古いICカードと身分証明書を持参してください。
払戻しに対応している駅や事業所の窓口に用意してある専用の申込書に記入して、公的証明書と古いICカードを一緒に係員に提出してください。
申込書の記入内容は、登録手続きと同じです。
古いカードを回収して、デポジット代500円が返金されます。
壊れたときは、「無記名」でも手続きできる
ICカードがタッチしても読み込まれなくなった(磁気不良)、曲げてしまった(破損)などで壊れてしまった場合、定期乗車券の区間は窓口などに券面を見せれば利用することはできます。
しかし、チャージや定期区間外・自動販売機などで利用することができず不便ですね…
ICカードが壊れた場合の再発行(以下「障害再発行」)は、記名の有無に関係なく手続きができます。
再発行に対応している駅や事業所の窓口に用意してある専用の申込書に記入して、ICカードと一緒に係員に提出してください。
基本的に、公的証明書の提出は不要です。
再発行の申込書には、下記の内容を記入して提出します。
- 名前
- 生年月日
- 性別
- 電話番号(記名の場合は登録している番号)
- 【定期券乗車券が入っている場合】定期乗車券の内容(区間・経由・使用開始日・期間)
障害再発行の場合は、一部を除き手数料はかかりません。
登録が完了すると、提出したICカードと再発行整理票が渡されますので、再発行期間内に登録時に渡された再発行整理票とICカードを発行会社に提出して、新しいICカードと交換してください。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
要約すると、再発行の手続きを受けるときは、紛失した場合は「公的証明書」を、壊れた場合は「壊れたICカード」を持参して窓口に申し出てください。
紛失の場合は後日、ICカードを受け取るときに合計1,020円(Suica・PASMOの場合)かかります。
新しいICカードを作るときに窓口が混雑している場合は、発行するのに時間がかかることがあります。
朝の出勤・登校のときに受け取りたい場合は、時間に余裕を持って窓口に来てください。
壊したり紛失しないことに越したことはありませんが、もしも起こったときに参考になれば幸いです。
では、今日も一日お気をつけて!
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